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2014.05.25

幻想との戦争

「戦争」の歴史が生み出されたのは、「国家」が誕生してからであり、それは古代国家から近代国家までの歴史のなかに連綿と続いてきた。戦争というのは、国家の属性であり、国家があって隣国と国境を接している限り、絶えずあったものだ。

そう考えると「平和国家」というのは、単に一方的な宣言に過ぎない。また国際機関というのは、国家間の紛争の調停をするという難題に取り組むという努力のためにのみある。

資源をめぐる戦争は、同時に領土戦争であり、以前は陸上が主たる争奪戦であったが、アジア地域を見れば、尖閣列島、南沙諸島、竹島などは、海洋資源を念頭に置いた海洋での覇権争いになっている。
領海、領土主張についての各国の根拠は、歴史文書によっている。その真偽や有効性も現代の、とくに極東、アジアでの各国の領有権主張では、重要なものになっている。古代、あるいは近代以前の国家による領土観の有効性が問われるというのが興味深い。
つまり、現在は、領土、領海を、たんに強い国が武力制圧によって確保してしまうことはできにくいことも意味している。

最近、ロシアは国際宇宙ステーション(ISS)の使用を2020年まで参加しないことを表明し、地球の未来をシンボリックに表わすべき国際協力にも亀裂がはいっている。
宇宙空間や南極などは、地上的、歴史的な国家観を越えたものだが、宇宙の国際協力は、地上での争いによって影響を受けるようになったということだ。

国家を、幻想共同体であると考えるなら、戦争も実は幻想を根拠に遂行されているものだ。
地球人は、このことに気づいて、もっと有効な地球での暮らしを考えるべきときなのだが。

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