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2012.04.29

東洋と西洋

グローバリズムの時代に、東洋と西洋という二律の設定の仕方はあまり意味がない。アフリカ、中南米、オセアニアはどうだ?東と西ではわけることはできない。

だが文化(あるいは文明と言ってもいいかもしれないが)は、その特徴で考えると、少なくとも20世紀までは東と西の分割であっただろう。20世紀の後半、つまり第二次大戦後、第三世界という概念がでてきた。地理的にはアジア、アフリカ、ラテンアメリカだ。そしてさらに富める国と貧しい国というニュアンスを持った「南北問題」というような概念も出てきた。北は先進国で豊かで、南は開発途上国で貧しい。

もともと「東洋」という概念は、ここでは同じ漢字語であっても、日本語の意味で使っていて、中国にとっての東洋というのは、一般的には日本のような中国の東にある非文明的な地域のことか、あるいは北洋や南洋というような海洋の呼び名のことだ。日本語の東洋は、中国語では東方となる。

また西欧にとっての東方を意味する「オリエント」は、ある時は、エジプト、メソポタミア、ペルシャなどの古代オリエントのことであったり、さらに拡張して東アジアをさす場合もある。

ぼくの感覚的な定義としての東洋は、インドを境目に、中国、朝鮮、日本の極東と、インドシナ半島の国々と、東南アジアの島々に横たわった地域だ。そして文化の源流という点では、やはり中国古代文明を源にしたものだ。

しかし最近思うのだが、どうも東洋の精神文化がどんどんと受け入れられた結果、西洋の方が東洋的になってきているような印象がある。また東洋の精神文化を忘れた東洋は、むしろかつての西洋帝国主義的な論理に近くなっているように思える。

東洋文化に詳しく、深く影響されている欧米人を見ていると、東洋はあなたたちのものですと言えるような気がする。東洋の深いものは、もしかするとすでに西洋にあるのでは?

東洋に住む、古代東洋人の末裔であるぼくたちよりも、西洋人の、しかもとくに西洋の知識人の方が、より東洋的な気がする。

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