「人類」という概念
イスラエルのパレスチナのガザ攻撃によって、多数の民間人に被害が出ている。国連の教育機関に攻撃が及び、子供たちまでが巻き込まれている。イスラエルによる大規模な無差別攻撃である事実は否めない。また停戦協定を違反したのもイスラエルであることから、国際的な非難を免れることはできない。
パレスチナを巡って、悲惨な戦いがくり返されているが、もともとの原因を作ったのは、20世紀の帝国主義的な市場争奪戦であり、この場合、イギリスの植民地主義戦略に端を発している。
もっとも現在は、その歴史にさらに様々な要素が加わって、奇怪で複雑な様相を示している。この問題を解決するのには、かなりの時間が必要だろう。
しかし、今すぐに、必要なのは、停戦だ。
911が起きるまで、21世紀は20世紀の矛盾を超えて進歩した新しい世紀に入っていくような夢のような期待があったかもしれない。しかしそれはかなり根拠の無い期待であったのが、2001年の9月には判明したわけだ。
21世紀も暗澹としているし、2009年も、戦争と不況で始まっている。しかし、それでも、われわれは20世紀に実現できないでいる課題を克服しなければならない。
戦争をしないこと、貧困を撲滅すること、地球の環境を守ること・・・・・。
困難な課題が山積しているのだが、それでも解決していかなければ、人類は存続できない。もともと「人類」という概念は、歴史的には新しいものだ。大航海時代があって、世界にはたくさんの人間が様々に暮らしていることを、「海と大陸」とともに「発見」することによって、だんだんと形作られてきたのが「人類」という概念だ。つまり、人が出会うことによって生まれた。
人類という概念が生まれて数世紀経って、21世紀は、人類として問題を解決するという意識をさらに発展させたいものだ。

Comments